HapTalker:視覚障害者のための電子書籍向け文選択ユーザインタフェースの評価 (174)
(2P-70★) HapTalker:視覚障害者のための電子書籍向け文選択ユーザインタフェースの評価

本研究の目的は視覚障害者の読書環境の改善である.目的達成のため,視覚障害者向け電子書籍リーダ「HapTalker」の文選択UI(ユーザインタフェース)の設計と評価を行った.電子書籍はテキスト読み上げ機能を含む視覚障害者サポートを利用することで視覚障害者でも扱うことが可能である.その為,墨字を読むことが困難な視覚障害者にとって,電子書籍は情報を得るのに非常に重要な役割を果たしている.しかし,視覚障害者にとって電子書籍の文へアクセスがしづらいという問題がある.その原因として,視覚障害者向けのサポート機能が,晴眼者向けの機能やUIを基盤に,設計されていることが挙げられる.そこで,本研究では中井(2018)で提案した視覚障害者に特化した革新的な電子書籍リーダの評価を行った.また,快適な操作に適した配置間隔の検討した.加えて,中井(2019)で提案した文選択に発生する時間を予測するためのモデル式を改良し,その過程で得た知見から視覚に依存しない電子書籍リーダのUIのデザインガイドラインを提案した.

中井 崚日,伊藤 精英,柳 英克,美馬 義亮(はこだて未来大)
ユーザのコンテクストとコンテンツの関係性に基づくリマインダの提案 (148)
(2P-71) ユーザのコンテクストとコンテンツの関係性に基づくリマインダの提案

ToDo管理アプリやWebクリップアプリでは単純にコンテンツを保存,期日にリマインドする機能のみが存在しており,基本的には,ユーザがリマインドするタイミングを入力する必要がある.また,リマインドを設定せずに単純に保存した場合.時間の経ったもの,ユーザの優先度が低いものや,興味が薄れたものは,埋もれたままになることが多い.本研究では,ユーザによって保存されたコンテンツの場所に着目し,ユーザの状況・位置と行ったコンテクスト,保存された場所やコンテンツの内容との関係性からリマインドを行うシステムの提案をする.本稿では,プロトタイプシステムを構築し,動作例を示す.

樽見 彰仁,北山 大輔(工学院大)
ジェスチャの拡張によるHoloLens操作における首への負荷軽減 (150)
(2P-72) ジェスチャの拡張によるHoloLens操作における首への負荷軽減

Augmented Reality(AR)技術を実現するためのデバイスとして,Microsoftが開発したHoloLensと呼ばれるHead Mounted Display(HMD)が活発に使用されている.このHoloLensで多く用いられている操作方法に,”エアタップ”というジェスチャがある.”エアタップ”では,首の移動に伴って移動するカーソルを対象に合わせる必要があり,使用者の首に大きな負荷がかかる.そこで我々は,”エアタップ”を用いて行う操作をLeap Motionを用いた独自のジェスチャに置換することで,首への負荷を軽減できると考えた.本研究では”エアタップ”と,提案した独自のジェスチャについて,Web操作時に動いた首の総移動角度を計測することで,首への負荷を比較し,既存の操作方法における問題点を指摘した.

伊藤 豪太,田巻 玲弥,中島 達夫(早大)
飲酒者の発想を活用する発散的思考技法の提案 (158)
(2P-73) 飲酒者の発想を活用する発散的思考技法の提案

日常生活において,飲酒の際に思いついたアイデアを,翌朝の素面時に発展させることで,より良いアイデアの創出ができることがある.本研究では,飲酒者の出すアイデアを非飲酒者が活用することで,より良いアイデアを生み出せるのではないかと考え,それを検証するものである.近年,既存の概念にとらわれない発想を行う目的で,飲酒の機会を活用しようとする事例が見られる.しかし,飲酒時に創出されるアイデアをどのように活用すべきかについては,十分に検証されていない.そこで本研究では,一人飲みの前後で発散的思考に関する課題を行う実験を実施し,そこで創出されたアイデアの分析を行った.そのうえで,その結果の特徴からいくつかのアイデアを抽出し,非飲酒者に提示してアイデアを生成してもらい,生成されたアイデアの分析を行った.その結果,非飲酒者のアイデアを活用したときと比較して,飲酒者のアイデアを活用したときに実現可能性がやや低下するが,独自性を向上させる可能性があることが示唆された.

下村 賢人,高島 健太郎,西本 一志(北陸先端大)
シーケンシャル造形あそびとその制作物によるワークショップ (164)
(2P-74) シーケンシャル造形あそびとその制作物によるワークショップ

造形あそびと,その制作物のデータ化とその即時的な提示を組み合わせ,新たなワークショップ形態やそのツール開発について検討を進めている.本稿では,シーケンシャルな造形手法とその造形手法のインタラクティブな体験機能を付したワークショップ「すけーる」とその実施について報告をおこなう.



定國 伸吾(静岡理工科大)
ネガティブなアイデアの共同生成作業による 否定的価値観の相互理解の試み ~ 婚活パーティを対象として ~ (170)
(2P-75) ネガティブなアイデアの共同生成作業による 否定的価値観の相互理解の試み ~ 婚活パーティを対象として ~

概要:いわゆる婚活パーティの目的は,生涯の伴侶となる相手を見つけることである.そのためには,価値観の相互理解が必要である.特に,「これは許しがたい」という否定的な価値観が一致しない場合,共同生活の維持・継続に致命的な影響を及ぼす.ところが,従来の婚活パーティなどでは,このような否定的価値観を開示し,理解し合うことが行われていない.そこで本研究では,主に婚活イベントでの活用を想定した,発散的思考技法を応用した否定的価値観の開示・共有手法を提案する.婚活パーティの参加者同士で共同して,ネガティブなアイデアを考案することにより,否定的な価値観の開示と共有が可能となると考えられる.現在,提案手法によって,好ましくない雰囲気になることなく,否定的な価値観を開示・共有できるかどうかを検証する実験を実施中である.実験で得られた結果については,インタラクション2020で発表する予定である.

福盛 貴浩,高島 健太郎,西本 一志(北陸先端大)
全天球カメラを用いた視線推定技術の提案 (171)
(2P-76) 全天球カメラを用いた視線推定技術の提案

近年,全天球カメラの普及が進んでおり,視覚センサとしての利用もされつつある.また,実世界での視線を用いた対話システムは,その有用性から長らく研究されてきた.これら2つを組み合わせることで,簡易な設備による,直感的かつ素早い対話的なシステムを構築することが可能であるということが想定できる.本稿は全天球カメラを利用した外観ベースの手法を用いた視線計測のシステムの提案およびその応用例についての考察を行う.

小西 優実(東工大),益子 宗,落合 裕美(楽天),小池 英樹(東工大)
NCPR講習会のデブリーフィングにおける振り返り点自動抽出の試み (172)
(2P-77) NCPR講習会のデブリーフィングにおける振り返り点自動抽出の試み

出生時に呼吸循環が安定するために何らかの処置を必要とする新生児がいる.そのため新生児蘇生法普及事業では,新生児蘇生講習を全国で定期的に展開している.講習ではシナリオ実習を動画で振り返ることが推奨されているが,講習時間には限りがあり,撮影した動画を全て見て振り返ることは困難である.そこで本研究では動画の振り返るタイミングを自動抽出することを試みる.本稿では提案する振り返り点自動抽出システムの概要と,学習のために講師の振り返りたい状況を収集したことを報告する.

田村 香都,大井 翔,松村 耕平,野間 春生(立命館大),花岡 信太朗,岩永 甲午郎(京大)
CNNによる生活リズムの可視化を用いたHRI (182)
(2P-78) CNNによる生活リズムの可視化を用いたHRI

近年,対話ロボットに関する研究が多くなされている.ロボットとの長期的な会話をするためには,ロボットが会話時の状況やユーザに合った発話をする必要がある.我々は,会話時における背景情報の一つである時節情報に関する研究をしてきた.しかし,まだユーザ本人の生活に着目できていない.ロボットはユーザの活動状況や睡眠時間などのライフログに応じて発話を行う必要がある.そこで我々は腕時計型ウェアラブル端末でユーザのライフログを取得した.本研究では歩数データを使用し,ユーザの一週間の生活リズムを,CNNを用いて可視化する.ユーザの一週間が規則的であったか否かを予測し,その結果を元にロボットとのインタラクションを行う.

青柳 翔大,唐 書宇(首都大),何 宜欣(拓殖大),下川原 英理,山口 亨(首都大)
文化や言語の異なりを考慮したHRI(Human-Robot Interaction) (187)
(2P-79) 文化や言語の異なりを考慮したHRI(Human-Robot Interaction)

ロボットが正しい適切に人の示す意図を理解するには文化や言語の違いを考慮したヒューマンロボットインタラクションが必要である.本研究ではロボットと人の共存のために,ジェスチャの意味の違いを考慮した人の意図理解に基づくロボット操作と,母国語の違いが感情認識に与える影響について述べる.



TA ZHENYU,坂本 篤志,張 得福,下川原 英理,山口 亨(首都大)
深層学習を用いた感情解析システムによる集中度の定量化 (189)
(2P-80) 深層学習を用いた感情解析システムによる集中度の定量化

近年,Couresera,edXなどの遠隔教育サービスが社会的に注目を集めている.しかしながら遠隔教育において,従来の授業形態と同様に,教員が学生の状態を感じ取るのは困難である.このような状況下ではクラスの雰囲気を可視化し,教員に提示するシステムの構築が望まれる.本研究では「クラスの雰囲気の可視化」の第一段階として深層学習を用いた感情解析システムにより,顔画像から推定された感情と,教員による集中度判定の関連性を明らかにし,またその有効性を確認する.

中田 亘,土田 泰子,外山 茂浩(長岡工業高専)
模擬授業訓練システムのための教員行動可視化に関する研究 (193)
(2P-81) 模擬授業訓練システムのための教員行動可視化に関する研究

新任教員は,大学における教職課程を受講し,大学を卒業したのち小・中・高等学校の教育機関では,毎年新任教員の採用が行われる.新任教員には,社会経験のある新任教員,非常勤講師や常勤講師などの実践経験のある新任教員,大学や大学院を卒業後に採用された新任教員がいる.特に,大学や大学院を卒業後に採用された新任教員に着目すると,実践に立つことができるのは,教職課程の教育実習の期間であり,取得免許に応じて2週間から1か月ほどである.この間に,新任教員は指導教諭から授業での改善点や注意点などを学ぶことができるが,指導教諭も同一の空間にいる状態であり,実際の現場の空間とは異なる.他にも模擬授業などにより授業の流れなどを学習することができるが,児童や生徒の反応もなく,実際の現場とは大きく異なる.そのため,実践現場において新任教員は,一人で上手く授業をコントロールするかどうかは未知数である.新任教員の授業の質を向上させるためには,(1)実際の現場に近い環境で訓練を行うこと,(2)教員の行動を定量的に把握すること,(3)授業を客観的に振り返り気づきを得ることは重要である.本研究では,(3)に着目し,模擬授業を振り返り,新任教師自身に気づきを与えるシステムの開発を検討する.模擬授業中の新任教員および熟練教員の行動パターンをSpatial Temporal Graph Convolutional Networksを用いて抽出し,教員行動を可視化する.実験として,教職授業を受講している学生8名に対して,本システムで可視化した模擬授業を提示し,システムの評価を行った.

wang yuchen,大井 翔,松村 耕平,野間 春生(立命館大)
路線バス運行情報を用いた情報風景化の試作 (194)
(2P-82) 路線バス運行情報を用いた情報風景化の試作

本研究では,地域の公共交通運行情報を用いた「情報的風景」という新たな概念を提案する.情報的風景とは,公共交通の運行情報を視覚的,意味的に街のかたちに重畳し立体的に表現することで,地域の中で重要視されている要素や好まれている要素を,生活者が地理的空間と結びつけ重層的に感じ取れるような「風景」として生成することを指す.路線バスの運行情報を用いて情報風景として生成し,バスの運行情報を地域理解のための素材として利用することを目指すものである.本論では,路線バスの運行情報と地域理解の関わりについて説明し,路線バスと関わりのある情報環境やユーザ体験,運行情報の可視化について,関連分野の動向を概観する.路線バスの運行情報を用いた情報風景化という本研究のアプローチを解説し,情報風景化技術の具現化に向けた試作中のBEAm環境を通して提案する情報風景化について論じる.

中小路 久美代,山本 恭裕(はこだて未来大),松原 伸人(SRA)
高低差とコーナーを考慮した自動車ツーリング向けのルート選定支援 (202)
(2P-83) 高低差とコーナーを考慮した自動車ツーリング向けのルート選定支援

自動車やオートバイ,自転車の運転を楽しむ手段としてツーリングがある.ツーリングでは,運転していて楽しい道や景色のよい道など,ユーザー自身が好むようなルートを選定し運転する.ルートの選定のためにユーザーは一般的なナビゲーションシステムのルート検索機能などを利用する.しかし,ユーザーにとって楽しいルートであるかは個人差がある.例えば,運転操作そのものを楽しめるような道を好むユーザーに対して直線の長いルートを提示したり,日常的に走行している直線の多い道を好むユーザーに対してコーナーの多いルートを提示することは,運転を楽しむという目的には不適切である.本研究では,この問題を解決するためにコーナーと高低差を考慮したルート評価の尺度を提案する.この尺度を利用することで,ユーザー個人の好みに合わせたルートを評価することができる.尺度を利用する前段階として,このルート評価機能の評価値についてアンケートを用いた実験を行い,有効性を検証した.

小椋 恵太,丸山 一貴(明星大)
音声グループアシスタントを用いた対面協調Web検索環境の構築と評価 (204)
(2P-84) 音声グループアシスタントを用いた対面協調Web検索環境の構築と評価

音声認識技術の向上に伴い,スマートフォン,タブレット端末,テレビ,スピーカ,PCなど,様々なデバイスに音声インタフェースが搭載されるようになってきている.しかし,これらの音声インタフェースの多くは,パーソナルアシスタントであり,複数人で用いるような機能は搭載されていない.そこで,本研究では,複数人での利用を想定した機能を搭載する音声グループアシスタントの構築を目指す.また,対象環境を,人々が日常的に行う作業である対面モバイル協調Web検索作業環境とし,この作業環境に向けた機能を搭載する音声グループアシスタントを構築する.対面モバイル協調Web検索において音声グループアシスタントを用いることが作業者に与える効果を評価した実験の結果,Engagementについて高い評価が得られた.一方で,音声を用いることからUsability,は下がる傾向にあり,Awarenessについては,音声を用いた方が全体的に評価が高くなったものの,有意差は見られなかった.

山本 卓嗣,高田 秀志(立命館大)
(2P-85) 【タイトル公開準備中】

(公知日以降に公開)

CHO BYUNGHYUN,串山 久美子(首都大)
Ontology DrivenGANと対話アニメーションの構想 (208)
(2P-86) Ontology DrivenGANと対話アニメーションの構想

近年,人とロボットの間のコミュニケーションを円滑に進めるために,様々なアプローチが検討されている.それらのロボットは,言語や映像を意思伝達の手段として用いるものから,ジェスチャーのようなロボットの物理的動作を用いるものまで様々である.しかし,人とロボットのコミュニケーションにおいて,単一の入出力に頼ることは,それ以外の手段で汲み取れるはずの情報を切り捨てている危険があり,それは,ロボットが求められる応答をできない可能性がある.本研究では,コミュニケーションにおける1場面のオントロジーをまとめて入出力に用いて並列に処理を行うことで,人がより良いレスポンスを得ることを目的としている.本論文では,入力が複数であった場合において,どのような出力が理想的であるかの予備実験・考察を行い,並列処理の可能性について検討したものである.

長内 洋太,森山 紘行,李 亜超,下川原 英理,山口 亨(首都大)
OneForAll:複数光センシングによる多様なインタラクションの実現法の提案 (210)
(2P-87) OneForAll:複数光センシングによる多様なインタラクションの実現法の提案

本稿では,複数人が腕に装着したHalocodeのLEDを同時にホストサーバのカメラで捉えることで多様なインタラクションを実現するプラットフォームシステムOneForAllを提案する.本システムでは,人が操作する複数の端末それぞれはシンプルな情報発信をするだけだが,ホスト側でそれらを集約・仮想化して扱うことで複数ならではの多様なインタラクションを実現することができる.多様なインタラクションを役割型,調和型,合致型の3つのタイプに分け,それぞれを代表するシンプルなアプリケーションを作成し,それらが複数人で利用する環境として成り立っているかを検証した.今後本システムをベースに,さらに端末側の様々なセンシングデータも併せて用い,より多様なアプリケーションを実現できることを実証していきたい.

吉田 隆之助,外村 佳伸(龍谷大)
自己組織化マップを用いた生体情報に基づく英語能力推定手法 (212)
(2P-88) 自己組織化マップを用いた生体情報に基づく英語能力推定手法

本研究では,英語能力の異なる被験者が英文を読む際の視線と脳波を計測することにより,被験者の英語能力を即時的に推定する手法についての検討を行った.そのために計測した視線と脳波データについて英語能力との関係性を分析し,自己組織化マップを用いた英語能力推定手法を提案している.実験結果から,脳波データと視線データから作成した自己組織化マップでは,TOEIC L&Rテストスコアをある程度推定できることが分かった.

下田 明,八子 亮太,土田 泰子,外山 茂浩,竹部 啓輔,村上 祐貴(長岡工業高専)