実世界と動画を連携したIoTプログラミング学習支援システム (156)
(1A01★) 実世界と動画を連携したIoTプログラミング学習支援システム

近年,IoTが一般化している中で,ArduinoやRaspberry PiなどのIoTデバイスの動作や仕組みを他者と共有する機会が増えてきている.この際,ソースコードやテキストのみではデバイスの振る舞いを伝えることは困難であるため,オンラインでのチュートリアル動画が広く利用されている.しかし,チュートリアル動画は,従来のテキストと比較すると,ソースコードとのリンクが弱く,動画上のデバイスの挙動の詳細理解が難しいという問題がある.そこで,本研究では,Web上のチュートリアル動画に対して,時間軸に応じたスクリプト言語を埋め込むことで,特定のタイミングでIoTデバイスを制御できるシステムを開発する.本稿では,システムのコンセプトと機能,及び実装例を紹介する.

川谷 知寛,塚田 浩二(はこだて未来大),栗原 一貴(津田塾大)
(1A02★) 【タイトル公開準備中】

(公知日以降に公開)

綾塚 祐二(クレスコ/北陸先端大),雅樂 隆基(クレスコ),安川 力(名古屋市立大),吉高 淳夫(北陸先端大)
身体的制約を利用した困難なマルチタッチレイアウトの提案 (113)
(1A03★) 身体的制約を利用した困難なマルチタッチレイアウトの提案

本研究ではスマートフォンやタブレットなどの端末において,マルチタッチを利用することで身体的制約によりあえて操作困難になるインタラクションというものを議論する.具体的には,「1人だと同時タッチの完遂が困難なボタンの配置」の提案を行う.10個のボタンの配置として,2人以上なら自明に簡単であるが,1人でタッチする際の難易度の異なる「順湾曲配置」,「直線配置」,「逆湾曲配置」の比較検証を行い,これらを情報システムの同時使用ユーザ数の簡易認証に応用したり,身体を利用した1人用パズルコンテンツとして応用したりするシナリオを示す.

井上 美奈,栗原 一貴(津田塾大)
超音波映像のAR表示を用いたグロウル歌唱学習支援 (184)
(1A04★) 超音波映像のAR表示を用いたグロウル歌唱学習支援

グロウルとは,主にメタル音楽で用いられる激しく喉を震わせる歌唱方法である.グロウルは通常の歌声と大きく異なる歌唱方法であるため,初心者にとって練習時の歌唱を自己評価することが難しい.本研究では,喉頭と横隔膜の超音波映像を用いることでグロウルの学習を支援する.超音波映像装置は身体的な負担が少なく,リアルタイムに体内を観察できる.また,超音波映像と身体の位置の対応付けを分かりやすくするためにAR表示することとした.

田口 諒,宮下 芳明(明治大)
遠隔地での演劇自主練習支援システム (153)
(1A05) 遠隔地での演劇自主練習支援システム

演劇とは,舞台に装置を組み,役者の1度きりの演技を客に見せるという芸術である.本番までには何度も稽古を行う必要があるが,コロナウイルスの影響もあり一人で行う自主練習の質を向上させることの需要が高まっている.本研究では,役者が遠隔で空間を共有することで別々の場所にいる役者の自主練習を支援するシステムを提案し,遠隔地にいながら適切な会話間の習得を目指す.


田中 望美,井村 誠孝(関西学院大)
行動 to Code : 日常生活の複数の身体行動を通したプログラム的要素・処理の体験アプリケーション (079)
(1A06) 行動 to Code : 日常生活の複数の身体行動を通したプログラム的要素・処理の体験アプリケーション

本研究では,プログラミング的思考が日常の行動の分析に役立つ事やその面白さをより多くの人に知ってもらう事を目指し,日常の行動がプログラム的要素・処理で説明できる事を直感的に体験可能とする仕組みを実現する.具体的には,ユーザの身体で完結する簡易な行動をするように自然言語で指示し,ユーザがその行動をし始めると,含まれるプログラム的要素・処理を自動検出し,インタラクティブにプログラミング言語(命令とコメント)でフィードバックする仕組み“行動to Code”を提案する.これにより自身の行動が細分化したCodeで捉え直せる事を体感できる.提案システムはiPhone,PCの内蔵センサ・カメラを利用して,それらのブラウザからアクセスできるアプリケーションとして実装する.さらに本システムを用いることで,日常の行動に含まれるプログラム的要素・処理に気づき,プログラミング的思考が身近に感じられるかを明らかにする評価実験も行う.

中村 幸樹,橋田 朋子(早大)
TiltChair:座面の前傾により姿勢誘導するオフィスチェア (181)
(1A07) TiltChair:座面の前傾により姿勢誘導するオフィスチェア

長時間の静的な座位姿勢は,筋骨格系の不調だけでなく,心疾患や生活習慣病のリスクを高め死亡率の増加にも繋がる深刻な問題である.しかし,これまで検討されてきた姿勢誘導手法の多くはユーザの作業中断を伴うか,ユーザの自発的な利用を必要とする.そこで本研究では,座面の前傾角度を変化させることでユーザの立位動作を物理的に支援するシステムであるTiltChairを提案する.本システムの有効性を示すため,一般的なオフィスチェアの座面を空気圧制御により傾斜可能にしたTiltChairのプロトタイプを製作した.このプロトタイプを用い,12名の参加者に平均4.25時間のデスクワークを実施してもらい,長時間の座位の解消への有用性を検証する実験を行った.この結果,小さな傾斜角度(15度)では27.2%,大きな傾斜角度(35度)では60.0%の割合で,本システムの前傾動作がユーザを立位姿勢へ誘導した.また,大きな傾斜角度(35度)であっても,ほとんどの参加者から,座面傾斜はタスクを干渉するものではなかったと感じられていたことがわかった.

鈴木 蒼生,藤田 和之,高嶋 和毅(東北大),池松 香(ヤフー,東北大),北村 喜文(東北大)
NewsFab:スケルトンを用いた新聞紙造形支援 (131)
(1A08) NewsFab:スケルトンを用いた新聞紙造形支援

近年日用品を用いた造形支援が盛んに提案されている.しかし,一定形状かつ変形できない素材を用いることが多いため造形物の詳細度が高くない課題が残っている.本研究は,形状を変化させやすく手に入りやすい新聞紙に着目し,一般ユーザでも形の整った立体作品を作ることができる造形支援を提案する.提案手法では,作品の形状を維持するためのスケルトン構造や造形物の製作ガイダンスをユーザに提示し,複雑な形状の新聞紙アートを容易に製作できるように支援する.また,深度差分情報を造形中の製作物に投影することにより,積層構造で新聞紙の造形に必要なガイドを提示する.スケルトン構造は,3Dプリントした専用のコネクタと割り箸を結合することで作成する.

有原 啓介,中島 健斗,Li Sicheng,吉田 匠吾,彭 以琛,謝 浩然,佐藤 俊樹,宮田 一乘(北陸先端大)
導電性スパンコールを用いた入出力ウェアラブルインターフェースの提案 (125)
(1A09) 導電性スパンコールを用いた入出力ウェアラブルインターフェースの提案

本研究では,特徴的な触感と色の変化が多彩なフリップスパンコール刺繍と導電性樹脂を用いて入出力機能を持つウェアラブルインタフェースを提案する.ユーザが導電性スパンコールで作られた刺繍を触れて柄を変えることで,タッチ入力として検知できたり,スマートフォンなどへ変更した柄のパターンを送信する.さらにタッチ入力を元に,スパンコールの向きを変えるなどの出力によるインタラクションも想定している.今回は,入力にフォーカスして実験を行った.本稿では,導電性スパンコール刺繍の特性及びその実装と評価,今後の展望について述べる.

馬 華,山岡 潤一(慶大)
天井画像を用いた特徴点マッチングによる机上のタブレット端末の位置推定手法 (051)
(1A10) 天井画像を用いた特徴点マッチングによる机上のタブレット端末の位置推定手法

近年,協調作業においてテーブルトップ環境を用いる研究が進んでいる.しかし,テーブルトップ環境には,巨大なディスプレイや外部機器が必要であり利便性が低い.これに対して我々は,タブレット端末を用いることによって,外部機器を用いずにテーブルトップ環境と同等の機能を提供する,仮想テーブルトップ環境を構築している.本研究では,仮想テーブルトップ環境において,タブレット端末の位置をフロントカメラで撮影した画像を用いて推定する手法を提案する.また,このタブレット端末の位置推定の精度について評価を行う.さらに,端末の回転に合わせて画面を回転させる機能を実現し,タブレット端末の回転角度についての評価も行う.

湯浅 健太,飯田 隆誠,高田 秀志(立命館大)
イラストの印象を構成する画風要素の研究 (213)
(1A11) イラストの印象を構成する画風要素の研究

同じモチーフのイラストでも,表現の仕方の特徴や傾向(画風)の違いにより印象は大きく変わる.イラストを使用する際は与えたい印象に沿った画風のイラストを使用する必要がある.素材サイトは登録されている範囲でイラストを探す必要があるため,イラストレータは1つのモチーフに対して様々な印象の画風を登録することが望ましい.しかしながら,1つのモチーフに対して複数の画風のイラストを描くのはイラストレータ側に手間がかかる.そこで,本研究ではイラストレータが複数の印象のイラストを手軽に作成できるように,形以外の画風を構成する要素(画風要素)と印象との因果関係を感性工学で用いられるラフ集合理論により調査した.また,得られた印象ごとの画風要素が,形以外の画風要素として正しいかを確かめる検証実験を行い,いくつかの印象について形以外の画風要素を発見できた.

日野 千裕,鈴木 優(宮城大)
FreeDance:適応型ダンス練習継続支援システム (100)
(1A12) FreeDance:適応型ダンス練習継続支援システム

継続的な運動は健康維持に必要であるものの,モチベーションの維持を考慮した研究は稀少である.本研究は,適応型ダンス練習支援システムFreeDanceを提案し,ダンス練習の動機づけを促進する.具体的には,三面スクリーンを取り入れることで没入感の向上を図った.加えて,ユーザのダンスに対し動きの判定機能を設け,キャラクターからの応援メッセージをユーザに伝えることを実現した.また,ユーザが選択したキャラクターは,ユーザの動きに合わせ,ダンス速度を調整する.これにより,一面的なダンス指導ではなく,ユーザの選好に合わせたダンス練習を行うことで,キャラクターと共にダンスを楽しむ環境を提供する.これらを考慮し,モチベーション向上の仕組みを取り入れ,ユーザは楽しみながらダンスを継続し,結果として健康維持が期待できる.

何 毅,谷上 明日華,鄭 暁潔,彭 以琛,吉田 匠吾,謝 浩然,金井 秀明,宮田 一乘(北陸先端大)
アクティブ音響センシングを用いた食材認識カトラリーの設計と評価 (195)
(1A13) アクティブ音響センシングを用いた食材認識カトラリーの設計と評価

本研究では,ユーザが道具を介して物体とインタラクションをする場面において,ユーザが使用する道具にアクティブ音響センシング技術を適用させることで,ユーザが道具を介して接触した物体を認識する手法を提案する.食事場面を対象とし,ユーザに食事と関係無い動作を行わせることなくユーザが食べた食材の認識を行うカトラリーとして,食材を刺すフォーク型デバイスと,食材をのせるスプーン型デバイスを実装した.提案手法の有効性を評価する実験を14種類の野菜およびデバイスと食材が接触していない状態の計15種類に対して行った結果,フォーク型デバイスでF値0.916,スプーン型デバイスでF値0.949が得られたことを確認した.

西井 遥菜,双見 京介(立命館大),村尾 和哉(立命館大,JSTさきがけ)
視覚情報の変化・差分提示による環境把握の検証 ―振動刺激提示シミュレーション環境の構築― (119)
(1A14) 視覚情報の変化・差分提示による環境把握の検証 ―振動刺激提示シミュレーション環境の構築―

本研究では,視覚情報の変化・差分をモダリティ変換することで,環境把握が可能であるか検証することを目的とし,光学的流動を簡略表現し,振動刺激として提示するシステムの開発及び基礎検証を行う.仮想環境内で特定視点の現在の座標と0.5秒前の座標をもとにした円の大きさを表示するシステムを構築した.また,円の大きさを振動強度へ変換し提示するデバイスを開発した.検証として,ランダムに提示した空間構造を首振り動作と振動刺激から探索し,空間構造を選択肢から回答するタスクを設け,正答率で評価した.結果として,95.0%で正しく環境を選択できることを確認した.以上から光学的流動を簡略し,振動刺激に変換した情報提示による環境把握の有効性が示唆された.

鬼頭 一帆,森田 慎一郎,小林 春美,武川 直樹,中村 明生(東京電機大)
Flocking I/O: サーモクロミック素材を塗布した静電植毛加工品の色彩制御による入出力インタフェースの提案 (082)
(1A15) Flocking I/O: サーモクロミック素材を塗布した静電植毛加工品の色彩制御による入出力インタフェースの提案

近年,ウェアラブルコンピューティングの分野を中心に繊維素材を用いた研究が多くされている.その中で,クロミック素材を用いて繊維素材そのものの色彩を制御する研究が存在する.本研究では肌触りが良い特徴を持つ静電植毛加工品に着目し,サーモクロミック塗料を塗布した静電植毛加工品をペルチェ素子を用いて色や温度を制御し,静電容量センサによりセンサ機能を付与することでタッチ入力とフィードバックの両立が可能なタッチインタフェースを提案する.

栗原 渉,串山 久美子(東京都立大)
聴覚刺激提示デバイスを利用した新たな食体験の提案 (168)
(1A16) 聴覚刺激提示デバイスを利用した新たな食体験の提案

概要:日本の現代社会において,こうれいしゃ(65歳以上)の人口増加による労働力人口比率の低下や社会保障制度の整備などが課題とされている.そして政府主導の下,高齢者の就業・健康・福祉・学習・社会参加・国際社会への貢献など様々な側面から支援対策に取り組まれている.高齢化率の増加の要因として医療の発達や生活様式の変化などが挙げられるが,一方で高齢者の主な死亡要因には悪性新生物,心疾患,脳血管疾患,肺炎の4つが挙げられる.これらの死亡要因は老化による身体機能の低下が招く場合が多い.さらに,この身体機能の低下を助長すると考えられるものに介護食がある.介護食には噛む力が弱い人でも食べやすい,誤嚥しにくいなどのメリットがある一方で,顎や舌の筋肉を使う機会を減少させ,聴覚や触覚的なインタラクションの低減などのデメリットが存在する.本研究では、食のおいしさに聴覚刺激が与える影響に着目し,介護食にインタラクティブな聴覚刺激を付加する.そして,顎や舌の筋肉を使う機会を増やし,介護食利用者でも食事をおいしく摂取して口腔機能低下の予防と食体験を向上させるデバイスを開発し,その有用性を検証する.

後藤 隆太,柳 英克(はこだて未来大)
(1A17) 【タイトル公開準備中】

(公知日以降に公開)

備前 比呂,吉田 美乃里,神部 真音,川合 康央(文教大)
HaT Vest:温度刺激を活用した被弾感覚提示デバイスの開発 (041)
(1A18) HaT Vest:温度刺激を活用した被弾感覚提示デバイスの開発

エンターテインメント業界では,インタラクティブコンテンツの体験の拡張として,身体で感じる新感覚のインターフェースに関する研究がある,そのひとつに,ゲームの被弾における振動刺激による力覚フィードバックをプレイヤーの全身に与え,ゲームへの没入感を高めるデバイスがある.しかし振動刺激による単一のフィードバックでは,よりリアルな被弾感覚を再現することが困難である.そこで本研究は,銃弾に撃たれる感覚について調査し,撃たれた箇所の出血に着目した.調査の結果をもとに,銃弾に撃たれると熱を感じることが分かった.そこで,本研究では,熱刺激による被弾感覚を提示し,ゲームと連動するHaT Vest(Haptic and Thermal Vest)を開発した.

朱 文イク,兼松 祥央(東京工科大),茂木 龍太(東京都立大),羽田 久一,三上 浩司(東京工科大)
(1A19) 【タイトル公開準備中】

(公知日以降に公開)

塩見 昌裕,住岡 英信(ATR),港 隆史(理研,ATR),大西 裕也(ATR),坂本 大介(北大)
SakeEffects: アルコールセンサを用いたオンライン飲み会を盛り上げるための顔エフェクトシステム (062)
(1A20) SakeEffects: アルコールセンサを用いたオンライン飲み会を盛り上げるための顔エフェクトシステム

新型コロナウィルスの感染拡大防止に伴い,ビデオチャットを使用したリモートワークやオンラインコミュニケーションを日常的に行うようになった.特に会食や飲み会もリモートで行う「オンライン飲み会」も流行した.一方で,オンライン飲み会は直接会う飲み会よりも盛り上がりに欠けるという意見もある.そこで本研究では,アルコールセンサを内蔵したマイクを試作し,アルコールセンサにより評価した酔い度に応じてユーザの顔にビデオエフェクトを合成するシステム「SakeEffects」を提案する.本稿では,システムの試作概要と簡易的な試用について報告する.

長井 彩乃,相澤 裕貴,須田 翔悟,渡邊 恵太(明治大)
PicPop:空中像を用いた飛び出す絵本の提案 (161)
(1B01★) PicPop:空中像を用いた飛び出す絵本の提案

飛び出す絵本とは,ページをめくるとイラストが飛び出してくるような表現を用いている絵本のことである.一般に幾何学的に折り畳まれた紙をページの間に挟み固定することで飛び出す仕掛けになっている.しかし,作成には用紙の加工などの技術が必要であり,一から設計するには難しい.そこで,反射特性のある紙を用いることで絵本自体を空中像の表示面とした,平面の絵本からイラストを飛び出させるシステムPicPopを提案する.

星 彩水,木内 舜司,小泉 直也(電通大)
可変抵抗にクリック感と重みを付与する外骨格機構の提案 (212)
(1B02★) 可変抵抗にクリック感と重みを付与する外骨格機構の提案

3Dプリンタで造形可能な物理的な機構のみを利用して,可変抵抗(スライダー型/ダイヤル型)に触覚的なフィードバックを与える手法を提案する.一般的な可変抵抗に容易に脱着できる,クリック感と重みを個別に設計できる,低価格なFDM式3Dプリンターで手軽に造形できる,視覚的手掛かりの有無を切り替えて造形できる,等の特徴を持つ.本稿では,スライダー型とダイヤル型の2種類の可変抵抗を対象に実装した外骨格機構の実装を中心に報告する.

塚田 浩二,新山 大翔,沖 真帆(はこだて未来大)
遠隔からキャラクタエージェントとして参加することにより空間を共有するテレコミュニケーションシステム (143)
(1B03★) 遠隔からキャラクタエージェントとして参加することにより空間を共有するテレコミュニケーションシステム

本研究では,遠隔地にあたかも存在しているような体験ができるテレコミュニケーションシステムの開発を行った.仮想現実や通信・撮影技術の発達により,展示会や学会への参加,スポーツ観戦などを自宅からあたかもその会場にいるかのように参加できるようになった.しかしながら,現場にいる人が遠隔地の人を視認できないため,遠隔地から参加している人の意思を現場にいる人に伝えることが難しい.このようなローカル参加者とリモート参加者で会場に共存し,実際と同じようなコミュニケーションを可能にすることは課題の1つである.そこで本研究では遠隔地の人を会場に仮想的に存在させ,会場の映像を遠隔地の人見ることができるようにすることで,あたかも会場に互いが存在しているように会話を行うことができるシステムの提案・開発を行う.開発方法として360°カメラで撮影された周辺環境情報を遠隔地の人にヘッドマウントディスプレイを用いて体験させ,遠隔地の人の映像を球体型ディスプレイにCG映像で投影する.

柏木 敏朗,角 薫(はこだて未来大)
歩行速度に合わせた速度を提示するアクティブトレッドミルの開発 (115)
(1B04★) 歩行速度に合わせた速度を提示するアクティブトレッドミルの開発

数年間,健康寿命と平均寿命の差はあまり変化していない.本研究では,健康寿命の延伸を目的とした,歩行速度に合わせた速度を提示するアクティブトレッドミルの開発をする.また,歩行者の位置と歩容を計測することで位置のフィードバック制御と速度のフィードバックフォワードを実装し,歩行者の歩行速度が変化しても,歩行者を制御目標の位置から前後10cm以内の範囲に留めることができた.今後の展望として,VR空間を利用したインターフェイスを開発することで,歩行者に対して歩行を促進させるシステムへ発展させる.

久保村 尚樹,Denielsen Paulus,大井 翔,松村 耕平,野間 春生(立命館大)
透析患者向けベッドにおける非接触タッチパネルへの 光フィードバックの適用 (052)
(1B05) 透析患者向けベッドにおける非接触タッチパネルへの 光フィードバックの適用

本研究では,試作した透析患者向けベッドに使用している仮想タッチパネルを可視化するための光フィードバックを提案する.光フィードバックとは仮想タッチパネルの位置にプロジェクションマッピングによって光を照射し,その光に指先が触れることで仮想タッチパネルを可視化する.視認性の高い光フィードバックの形状と配色を利用して実験を実施した結果,光フィードバック(1回目あり,2回目なし)の場合は,1回目ありと2回目なしともに,タップ回数の中央値が9.0回とタップミスがなかった点から,非接触タッチパネルの操作に慣れることが可能と考えられる.また実験後のアンケートにおいても光フィードバックありの評価が高い結果となった.

武田 祐樹,渡邉 桃子(福山大),中道 上(福山大/アンカーデザイン),稲葉 利江子(津田塾大),渡辺 恵太(エムスリー),山田 俊哉(NTTテクノクロス)
音源分離を用いた耳コピ・アドリブ練習支援アプリケーション『MuSep』の開発 (193)
(1B06) 音源分離を用いた耳コピ・アドリブ練習支援アプリケーション『MuSep』の開発

本論文ではGANを用いた音源分離手法と,その音源分離技術を用いた耳コピ・アドリブ練習支援アプリケーションの開発について述べる.様々な楽器で演奏されている多重奏から各楽器の音を分離する音源分離技術を利用し,多重奏から選択した楽器の音のみ抽出することで耳コピの支援を行う.また反対に選択した楽器の音を消去し,消去した箇所に合わせて自分で演奏することでアドリブの練習を行うことも可能にする.また音源分離の精度を向上させるためGANを用いた音源分離手法の提案を行う.音をスペクトログラムに変換し,多重奏のスペクトログラムと各楽器のスペクトログラムをペアでGANで学習させ分離モデルを作成する.分離させたい多重奏のスペクトログラムにその分離モデルを適用させることで各楽器のスペクトログラムを生成する.

久野 文菜,濱川 礼(中京大)
アイトラッキングを用いた立体映像視聴時の字幕提示手法の検討 (145)
(1B07) アイトラッキングを用いた立体映像視聴時の字幕提示手法の検討

3D映画やゲームなどの3Dコンテンツにおいて字幕が必要になるケースは多いが,字幕の最適な出し方や字幕提示の枠組みはこれまで確立されていない.そこで本研究では,3Dコンテンツにおける最適な字幕配置を調査する.まず,没入型HMDを装着して実際に3D映画を観賞し,映像及び字幕の見づらさや視聴者の不快感など,3Dコンテンツの字幕における問題点を抽出した.調査結果をふまえ,視線情報が取得できるHMDを用いて字幕位置を視線に合わせて変えられるシステムを構築し,没入感を考慮しつつ視点と字幕の深度の差を小さくする字幕配置手法,文字の縦横方向の距離の差を小さくする字幕配置手法を4種類提案した.さらに,それらの字幕配置手法の評価のために簡易な実験を行った.

清水 裕介,大西 鮎美,寺田 努,塚本 昌彦(神戸大)
人間行動加速度データのサンプリング周波数推定手法の提案 (189)
(1B08) 人間行動加速度データのサンプリング周波数推定手法の提案

本研究では,3軸加速度センサの時系列データのみからサンプリング周波数を推定する手法を提案する.動作区間抽出,3軸加速度の合成値計算,標準化を行い,事前にデータとサンプリング周波数のペアを学習した回帰モデルを構築し,サンプリング周波数が未知の加速度センサデータを入力としてサンプリング周波数を推定する.行動認識分野で公開されている複数のデータセットを用いて評価を行う.評価実験より,HASCコーパスでは誤差2.2%,OPPORTUNITYでは6.1%の誤差で周波数を推定できた.

梶原 大暉(立命館大),村尾 和哉(立命館大,JSTさきがけ)
リアルタイム・プロジェクションによる案内サインシステムの研究 ―「ダイナミック・ウェアラブルサイン」によるガイドシステムの提案― (219)
(1B09) リアルタイム・プロジェクションによる案内サインシステムの研究 ―「ダイナミック・ウェアラブルサイン」によるガイドシステムの提案―

概要:都市空間の複合化や施設利用者の情報ニーズの多様化により,個人が必要とする情報を迅速に提示し得るサインシステムが求められている.これらの多様なニーズに対応した個環境における情報インタフェースが有効である.本研究では,生態学的認識の観点から,実環境における融合型ダイナミックサインシステム「ダイナミック・ウェアラブルサイン」を試みた.「ダイナミック・ウェアラブルサイン」の評価実験においては,情報表示方法,安全性等において課題が提起された一方,移動行動におけるリアルタイムな情報提示は有用であることが明らかとなった.

髙橋 沙織,長 幾朗(早大)
感情フィードバックを用いたオンライン自動楽曲ミキシングシステム (054)
(1B10) 感情フィードバックを用いたオンライン自動楽曲ミキシングシステム

本稿では,楽曲を選び,ミックスして観客を盛り上げるDJプレイの自動化手法を検討する.DJが楽曲を選ぶように複数の曲を推薦する研究や,ユーザーの不快感を減らすようにテンポを合わせながらミックスする研究,ユーザーのフィードバックを可視化してDJプレイに反映する研究が行われてきた.しかし,現実のDJの多くはユーザーからのフィードバックを受けてプレイ中,動的に楽曲を変更することがあることに対し,システム側はフィードバックを動的に活用できていなかったり,或いはユーザーからの能動的な動作を必要としている.そこで本研究では,webカメラを用いてユーザーの感情を認識し,動的に楽曲を変更しユーザーの幸福度をあげる方向に最適化するオンラインシステムを提案する.

高橋 達哉,佐藤 俊樹(北陸先端大)
ARコンテンツにおけるスタンプ型デバイスの実装と検討 (165)
(1B11) ARコンテンツにおけるスタンプ型デバイスの実装と検討

ARコンテンツにおいて,現在主流とされている入力手法の多くはコントローラやジェスチャを用いた操作によるものである.音や振動によるフィードバックが研究されているが,インタラクションを行うにあたって操作による心地よさは重要である.本稿では,ARコンテンツにおける心地よさを重視した入力デバイスを作成した.また,被験者実験にて3種類のARにおける入力手法の比較とユーザビリティの評価を行い,その結果を分析した.

羽賀 夢馬,橋口 哲志(龍谷大)
脈波計測値を改変するための腕締め付けデバイスの設計と実装 (149)
(1B12) 脈波計測値を改変するための腕締め付けデバイスの設計と実装

本研究では,ウェアラブル機器への攻撃可能性を明らかにするために,スマートウォッチなどに搭載されている心拍数を計測する脈波センサを誤認させる腕締め付けデバイスの設計と実装を行う.実装したデバイスを用いて腕締め付けを行い,市販のスマートウォッチの脈波計測を誤認させる評価実験を行った.実験は平常時と運動後の高心拍時の2パターンで行った.被験者1人で行った結果,平常時には1つのデバイスで,高心拍時には2つのデバイスで計測心拍数を誤認させることができた.

澤野 亮太,岡本 雅弘(立命館大),土田 修平,寺田 努(神戸大),村尾 和哉(立命館大,JSTさきがけ)
段階的に衝動買いを促す視覚障がい者向けシステムの実装 (031)
(1B13) 段階的に衝動買いを促す視覚障がい者向けシステムの実装

計画していなかった店舗に入ったり,商品を買ったりするなど,衝動的に入店・購買行動を行ったことのあるユーザは数多い.このような行動は新奇性が高い店を選択・商品を購入する購買スタイルであり,生活に彩りを与える行為である.しかし,このような行動を行うためには,自分の興味を抱く店や商品の情報を取得する必要があるため,人間の情報入力の大半を占める視覚を用いれない視覚障がい者には困難である.この問題を解決するために,我々は段階的に衝動買いを促す視覚障がい者向けシステムの提案を行う.これは,聴覚を頼りに歩行を行う視覚障がい者になるべく負担をかけずに,近くのおすすめの店舗・商品があることや詳細情報を段階的に通知するシステムである.具体的には,近くにおすすめの店舗・商品があったとき,まずは聴覚に影響を与えない振動で通知を行い,その後ユーザが詳細情報を入手したいときだけ音声で詳細情報を通知するシステムである.本稿では,この提案のうち衝動入店を支援する部分について実装を行ったことについて報告を行う.

呉 健朗,森岡 優一(ソフトバンク)
Modulin M : 自然現象を入力とした音楽出力プラットホームの提案 (083)
(1B14) Modulin M : 自然現象を入力とした音楽出力プラットホームの提案

音楽作品の表現を考える上で,制作物をリスナーにどのような形態で鑑賞方法を提示するかも重要になる.現在では,ストリーミングサービスの興隆によって,視覚的イメージの画一化や,曲単位での鑑賞が一般的になったことにより鑑賞方法の形態が一様になり,表現の多様性が損なわれている.筆者らは,アーティストがリスナーに特定の鑑賞形態を提示するような音楽出力のプラットフォームを用意することで,大量消費的な鑑賞を避けることができると考えた.本論文では,その一例として風鈴型の音楽出力装置「Modulin M」を提案し,その実装までを報告する.

渡辺 慎,串山 久美子(東京都立大)
視線情報と単語の分散表現を利用したWebページ関連語提示システムの提案 (172)
(1B15) 視線情報と単語の分散表現を利用したWebページ関連語提示システムの提案

Webページ閲覧によって情報探索を行っているユーザに対して,Web上での情報探索を支援するために,Webページ内の単語の頻出度と情報探索時の視線計測結果から重要単語を特定し,それを入力単語として分散表現を利用して類似単語を求め,ユーザが興味のありそうな単語を提示するシステムを試作した.



水野 翔太,寺田 実(電通大)
オンライン会議における足元の触覚コミュニケーションシステムの提案 (043)
(1B16) オンライン会議における足元の触覚コミュニケーションシステムの提案

感染症の流行によりビデオチャットツールを使用したオンライン上でのコミュニケーションが増加したが,コミュニケーションの取りづらさが問題となっている.ビデオオフであればストレスの少ない状態で参加することができるが,同時に非言語行動がなくなるため,空気感の伝わりづらさから会話量が減少してしまう.そこで本稿では,触覚によるコミュニケーションシステムを制作した.触覚を送受信し,足元で相手の感情や反応を確認することができる.このシステムをオンライン会議に取り入れることでインフォーマルコミュニケーションを促進し,コミュニケーション全体の活性化に寄与する.

三浦 光梨,光岡 宏海,北野 るな,栗原 渉,有山 大地,串山 久美子(東京都立大)
実験者フレンドリーなダミーカーソル実験プラットフォームの開発 (060)
(1B17) 実験者フレンドリーなダミーカーソル実験プラットフォームの開発

遠隔で何かを操作している時,自然と操作者は自分が操作している対象を認識している.しかし,遠隔操作においてどのようなプロセスで操作対象を認識しているかはいまだに解明されていない.また,このようなプロセスを解明するための手段としてダミーカーソル実験が行われているが,実験を行うためのプラットフォームは実験者が独自に作成しているため,基本的に公開はされていない.そこで本研究では実験条件を変更可能なダミーカーソル実験のプラットフォームを開発し,公開する.具体的には,(1)パラメータの変更(2)生体計測装置との連携(3)ログデータ形式の変更がプログラムの変更なしで可能となっている.

小川 恭典,相澤 裕貴,渡邊 恵太(明治大)
色覚と身体動作を連動させる身体拡張デバイスの開発・評価 (104)
(1B18) 色覚と身体動作を連動させる身体拡張デバイスの開発・評価

本研究では,我々が持つ感覚の拡張による新たなユーザーインターフェースとして色覚認知の手法を提示する.視覚障がい者に対して感覚代行を行うデバイスは数多提案されているが,視聴覚変換が主となっておりその他の感覚器官を用いたデバイスの開発例は少ない.本研究では色の情報を指に与える触覚情報に変換するインターフェースを提案する.本稿では,そのアルゴリズムとそれを実装したデバイス及びその基礎的な評価について述べる.

指田 真純,秋田 純一(金沢大)
空気圧アクチュエータを用いた全周囲圧力提示システムNaviChokerの開発 (170)
(1B19) 空気圧アクチュエータを用いた全周囲圧力提示システムNaviChokerの開発

近年,視聴覚情報の提示による生活支援技術が盛んに開発されているが,実世界において触覚情報による情報提示インタフェースの開発は挑戦的である.そこで,我々はウエアラブル技術を用いた触覚デバイスの開発を目指し,空気圧アクチュエータによる全周囲圧力提示システムを提案する.具体的には,空気圧アクチュエータを仕込んだチョーカーを首に装着し,全周囲からの圧力によってユーザに歩行方向を提示するシステムを開発する.開発したシステムを装着することで,ユーザに全周囲の歩行方向を提示できるだけでなく歩行開始や停止のタイミングも提示することができる.本稿では,デバイスの製作および評価実験を行い,プロトタイプの所感を示すとともに,今後の展開について述べる.

吉田 匠吾,謝 浩然,宮田 一乘(北陸先端大)
(1B20) 【タイトル公開準備中】

(公知日以降に公開)

黒川 綾音,松本 夏海,石川 琴美,川合 康央(文教大)